障がいのあるなしにかかわらず、みんなで楽しめるスポーツを広めたい 中外製薬様インタビュー
障がいのあるなしにかかわらず、みんなで楽しめるスポーツを広めたい、それが共生社会の実現につながるのでは。
今回は10月7日8日に行われる、東京で初めて車椅子ソフトボール全国大会
『2017車椅子ソフトボール大会in東京』のオフィシャルパートナーとして、ご協力いただいている株式会社中外製薬CSR推進部の加藤様と広報IR部山田様にお話を伺いました。
■まずは車椅子ソフトボールの存在を知ったきっかけを教えていただけますか
(加藤)中外製薬は2013年9月から日本障害がい者スポーツ協会のオフィシャルパートナーとして障がい者スポーツの支援に取り組んでいます。いたのですその取組みを続ける中でから車椅子ソフトボールの存在を知りました。
当社は社会貢献活動の一環として障がい者スポーツを支援しています。当初は、病気やケガで障がいのある方が、スポーツに取り組むのを応援したい、その一助になればと思い始めました。関わっていくなかで、スポーツは障がいのあるなしに関係なく、ルールや器具を工夫すれば誰でも楽しめるものということがわかり、障がい者スポーツを社会に広めていくことが、ダイバーシティの推進につながると考え、支援を行うようになってきています。
そういう意味で車椅子ソフトボールはまさに、障がいのあるなしにかかわらず、みんなで一緒になってプレーして楽しめるスポーツなので、非常に魅力を感じています。是非多くの人に体験していただきたいです。
■会社として障がいのあるを持つ方へ様々な支援、活動に取り組まれていますが感じ方の変化はありましたか
(加藤)私自身この活動に参加して、初めて障がい者スポーツを観戦しました。水泳大会だったのですが、義足の方が義足を外して豪快に泳ぐ姿や、視覚障がいの方がその障がいを感じさせずに泳ぐ姿を見て、障がい者スポ―ツは“リハビリの一環”というイメージや、障がいのあるを持つ人へは“何かを手伝ってあげなければいけない”社会的弱者といったイメージがあったのですが、それが一度で吹き飛びました。純粋にスポーツとして楽しめました。
■先日、10月の大会会場で行われる東京大会に向け体験会も多くの方にご参加、ご協力いただきましたが加藤さん、山田さんを含めプレーは如何でしたか
(加藤)普段はアスリートの方と関わらせていただくことが多いので、「車椅子はスピードが出て迫力がある」というイメージが強かったですが、いざ私たちが乗ってみると思ったようにスピードが出ずうまく操作が出来ないといった難しさを感じました。
体験会を通じて、いざ私たちが車椅子に乗ってプレーしてみると我々のほうがスピードも遅くて劣っている部分も多かったです。
実際に体験してみないと分からないことも発見し、競技の面白さも感じることが出来きた非常にいい機会でした。
(山田)私たちも一緒にプレーさせてもらって純粋にひとつのスポーツとして参加した社員も楽しめました。私も初めて始めてプレーさせてもらったのですが、ベースボール型スポーツは私たちも身近ですし、参加した社員の子供もとっても楽しんでいたのが印象的でした。
普段、私たちも子供たちも車椅子の人や義足の人と接点がなかなかありませんが無かったと思うのですが、スポーツを通じて彼らと交流が生まれ一緒に楽しめる楽しんでいけるのはとても良い機会だと思っています。
今回の体験会は、設営準備の段階から一緒にフィールドのライン引き、テントの設営、競技のプレー、会場の片付け、懇親会と一緒に協力しながら時間を過ごした築けたことで距離が縮まったと思います。
■車椅子スポーツや障がい者スポーツを通じて伝えたいメッセージをお願いします
(加藤)世の中には様々な障がいのあるを持つ人がいますが、接点を持つことが重要だと思います。大人、子供関係無しに、接点を作る機会を増やしていきたいですし、そういった中で、お互いに気づくことがあればうれしいです。
車椅子ソフトボールをきっかけにして、他のスポーツや日常の生活でも工夫をすれば一緒に楽しみを共有することが出来ることを知っていただきたいです。
(山田)もっと様々な場所で障がい者スポーツを体験できる機会を様々な場所で出来る様になればいいと思っています。
車椅子いすでスポーツできる環境は増えてきましたが、ソフトボールの場合は地面が芝や土だと、タイヤが進まずプレーが出来ないということも体験会を通じて、行い知ることが出来ました。
また、全国的に車椅子ソフトボールが出来る場所も少ないとの事ですが、弊社の鎌倉研究所では会場提供を行っているので是非、多くの方に体験してもらいたいです。
全国各地で地域の方も含めて、障がい者スポーツを“知る”“体験できる”機会が増え、どんどんその輪が繋がって広がっていけばいいですね。
中外製薬は“健康への貢献”を理念として掲げ、体の健康はもちろんのこと、誰もが活躍できる健全な社会実現に向けた取り組みを行っています。
当社の従業員やその家族むけの体験会の実施や、イベントでボランティアとして協力してもらう中で、多くの人が、色々な気づきを得ています。ハード面のバリアフリーだけではなく心のバリアフリーの大切さを感じました。
共生社会の実現に向けた取り組みとして行われる車椅子ソフトボール東京大会では全国10チームとアメリカ代表チームのトーナメントゲームだけではなく、一般来場者の方への体験会も予定しています。